2018/08/29

雨が降ると・・・

「K君、しばらく」
K所重役が退職のあいさつまわりに来ました。
全損事故車を再生して(当時、セミニューカーと呼称していた)販売していたのがバレて、懲戒解雇になったらしい。
N島次長は、給料減額ですんだみたいだ。当時一番下っ端だった私は、もちろん無罪放免だった。係長はどうなったか覚えていない。
40年以上前のお話です。

続く かな?

2018/08/03

7月の読書メーター
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燃えあがる緑の木〈第2部〉揺れ動く(ヴァシレーション) (新潮文庫)燃えあがる緑の木〈第2部〉揺れ動く(ヴァシレーション) (新潮文庫)感想
ギー兄さんの父である総領事が死んだ・・・「まだ不信仰の者が、ついに不信仰だった者のために祈るわけだ。それからザッカリーの指揮する娘さんたちのコーラスで、ギレアデには慰めの、癒しのパーム(薬)がある、と歌ってもらいたい。」オセッチャンの息子?である真木雄は、中学生の女子2人を妊娠させたが、・・・・。そして、語り手であり、ザッカリー・K・高安と性交した両性具有者サッチャンは・・・
読了日:07月29日 著者:大江 健三郎
燃えあがる緑の木〈第1部〉「救い主」が殴られるまで (新潮文庫)燃えあがる緑の木〈第1部〉「救い主」が殴られるまで (新潮文庫)感想
ギー兄さんはカジに向かって言う。「---永遠と対抗しうるのは、じつは瞬間じゃないか?ほとんど永遠にちかいほど永い時に対してさ、限られた生命の私らが対抗しようとすれば、自分が深く経験した、一瞬よりはいくらか長く続く間の光景を頼りにするほかないのじゃないか?」
ギー兄さんと性交した のち、両性具有者サッチャンは言う。「---ギー兄さん、あなたを「救い主」にする協会を「屋敷」に建設しましょう。まず「救い主」と、信仰する者ひとりというかたちで・・・・」          
読了日:07月17日 著者:大江 健三郎
懐かしい年への手紙 (講談社文芸文庫)懐かしい年への手紙 (講談社文芸文庫)感想
ノーベル賞対象作。「・・・・自分がギー兄さんの根拠地に加わっていたとしたら・・・・あのねがいが実現して、もう小説に心をわずらわされることなく静かにみちたりた生涯を送りえたのではないかと・・・・」
「・・・・・いまもそれを待っているままのように思うのに、気がついてみると谷間も「在」も変わったし、森の眺めまでも変わってしまって・・・・・ギー兄さんは癌の手術を受けているんだわ。Kちゃんも私も年をとったね。寂しいわ」ギー兄さんと僕(Kちゃん)の二人で一人の物語。ギー兄さんが死んで、妊娠した?オセッチャンは?
読了日:07月09日 著者:大江 健三郎
宙返り 下  講談社文庫 お 2-10宙返り 下  講談社文庫 お 2-10感想
「---チェルノブイリ以後も、この国には原発の大きい事故はありえない、政府も電力会社も宣伝しています。NHKはじめ新聞も同調している。原発の事故が重大なものになることはまあないだろう、とナショナルコンセンサスができあがった国じゃないでしょうか?」しかし、2011年3月原発事故は起きた。「小説家の私の兄は、人間のやることはたいていのものが、わずかにズレをふくんだ繰り返しだ、と書いたことがあります。単なる繰り返しじゃない、ということです。」「古い人」は死んでしまうが、「新しい人」に未来を託そう。
読了日:07月01日 著者:大江 健三郎

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