2018/06/01

5月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:1271
ナイス数:23

殺人行おくのほそ道(上) (講談社文庫)殺人行おくのほそ道(上) (講談社文庫)感想
 5年前、麻佐子は叔父の芦名信雄と「おくのほそ道」を旅した。平泉から鳴子、そして尿前を経て尾花沢へと・・・
 叔父の妻隆子は、自ら経営する洋装店の事業に孤軍奮闘していた。叔父が事業に無関心だったこともあり、資金繰りに困っても相談などしたりはしないでいた。ある時、麻佐子は信雄名義の山林の大部分を、隆子が信雄に無断で売却していたことを知る。そのときから、麻佐子の調査がはじまった。下沢江里子の線から、高利貸しの岸井老人と出会い、隆子が岸井から借金していることを知り、また「経営状態が予想以上に悪い」とわかる・・・
読了日:05月30日 著者:松本 清張
収容所群島 6―1918―1956文学的考察 (新潮文庫 ソ 2-12)収容所群島 6―1918―1956文学的考察 (新潮文庫 ソ 2-12)感想
「いや、それにしても、真実というものは、いつもおとなしいもので、嘘が図々しく乗り出してくると、すぐひっこんでしまうものである。」
40年以上前、ハードカバーと文庫本の同時発売(原作者の希望により)された本を、やっと読了!達成感あり。
読了日:05月24日 著者:アレクサンドル・ソルジェニーツィン
収容所群島 5―1918―1956文学的考察 (新潮文庫 ソ 2-11)収容所群島 5―1918―1956文学的考察 (新潮文庫 ソ 2-11)感想
「・・・・・彼の場合、湯気のたつ粥(カーシャ)の幻も肉体も持たない《自由》をその念頭から取り去ることはできなかったのだ。
 もし私たち全員が彼のように誇り高く不屈であったならば、どんな暴君も持ちこたえられなかったであろう。」
 1953年スターリンが死にベリヤが失脚し、いよいよ雪融けが始まった・・・・
読了日:05月07日 著者:アレクサンドル・ソルジェニーツィン

読書メーター

2018/05/01

4月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1973
ナイス数:25

収容所群島 4―1918―1956文学的考察 (新潮文庫 ソ 2-10)収容所群島 4―1918―1956文学的考察 (新潮文庫 ソ 2-10)感想
「収容所はその従順な奴隷労働とその廉価さのために、二度と繰り返せないくらい有益なものだったのだ。いや、廉価のためというよりも、むしろまったく無料のためであった・・・・・」
アンナ・ペトローヴナ・スクリプニコワは言う「いえいえ、そういうわけにはいきませんよ!それぞれの罪に対して責任をとらなければならないんです!無実の罪で死んだ何百万人もの人びとに対していったい誰が責任をとるのですか?死んだスターリンですか?銃殺されたベリヤですか?それなのに、あなたは政治的に出世をするというのですか?」
読了日:04月30日 著者:アレクサンドル・ソルジェニーツィン
収容所群島 3―1918―1956文学的考察 (新潮文庫 ソ 2-9)収容所群島 3―1918―1956文学的考察 (新潮文庫 ソ 2-9)感想
「結局のところ、すべての計算をしてみるとゼロである。そのために二十五万のひとが生命を失ったのだ。」
「・・・もし私が今日生きているなら、それはあの晩、私の代わりに別の誰かが銃殺されたおかげである。・・・・」
読了日:04月24日 著者:アレクサンドル・ソルジェニーツィン
収容所群島 2―1918―1956文学的考察 (新潮文庫 ソ 2-8)収容所群島 2―1918―1956文学的考察 (新潮文庫 ソ 2-8)感想
「・・・はかないものを・・・財産や地位を追い求めてはいけない。そうしたものは何十年も神経をすりへらしてやっと手に入るものだが、一夜にして没収されてしまうのだ。」
読了日:04月18日 著者:アレクサンドル・ソルジェニーツィン
収容所群島 1―1918ー1956文学的考察 (新潮文庫 ソ 2-7)収容所群島 1―1918ー1956文学的考察 (新潮文庫 ソ 2-7)感想
「では、私たちはどうすればいいのか?・・・・・いつの日か私たちの子孫は、私たちの何世代かを骨抜きの世代と名づけるだろう。・・・・・」スターリンとその取り巻きが行った恐ろしい行為に抗うこともなく、いつまでも従い続けたのはどうしてだろう?その答えは?
読了日:04月01日 著者:アレクサンドル・ソルジェニーツィン

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2018/04/01

3月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:788
ナイス数:32

晩年様式集 イン・レイト・スタイル晩年様式集 イン・レイト・スタイル感想
--しかし今度の「フクシマ」で政府や保安院が、東京電力はもとより、記者会見のたびに繰り返した「想定外」という言葉のせいだ。--「想定外」という言葉を見ると、それがなにやら大きい威力のものと響いてね。被害を少なくする手だてはあったのじゃないかという生き残りの声は、「想定外」の大暗黒に吸い込まれるようだった。---私は生き直すことができない。しかし、私らは生き直すことができる。アカリ君に従って、「元気を出して、しっかり死にましょう。」
読了日:03月13日 著者:大江 健三郎
M/Tと森のフシギの物語 (岩波文庫)M/Tと森のフシギの物語 (岩波文庫)感想
ノーベル賞対象作のひとつ。四国の山奥の独立国!が、幕府や日本政府の侵略や征服から逃れようと闘い続けたひとびとの物語を、Kちゃんが、彼の祖母の語りーなかったこともあったとするようなーを、語り継ぐ・・・「森のフシギ」とは?

読了日:03月07日 著者:大江 健三郎

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2018/03/01

2月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1174
ナイス数:24

ゆるやかな絆 (講談社文庫)ゆるやかな絆 (講談社文庫)感想
「-いつまでも子供のような光がいることでおたがいに緊密に結びつく状態の永く続いた関係を、ここらでもっとゆるやかな絆によって結ばれるものにしたい、-」誇り高い柴犬ベーコンが印象的!おゆうさんが描く動物が素晴らしい!
/むかしむかし、結婚したての2つばかり年上の女ともだちは、「ちょっと生々しいわね」と、-貸してあげた、「個人的な体験」を読後にー言った・・・
読了日:02月15日 著者:大江 健三郎,大江 ゆかり
恢復する家族 (講談社文庫)恢復する家族 (講談社文庫)感想
「それはただ、このようにある、ということができるだけだ、と思う」作者の息子であり、知的障害者である長男とのー日々の困難なことが多いー生活が、恢復する方向に向かうことを当たり前のように思う、習慣化できるようになっていく家族がここにある。おゆうさんの挿絵も素敵です。
読了日:02月12日 著者:大江 健三郎,大江 ゆかり
取り替え子 (講談社文庫)取り替え子 (講談社文庫)感想
千樫はいう「あなたも、もう人生の時間は残り少ないのですから、ウソをいわず正直に生きて、その通りに書くこともして・・」/吾良はいう「君がアレを小説家として生きてきたしめくくりの仕事にするつもりになったとして、きみひとりにやらせてはおかない、ということ/母はいいました「あなたが私から生まれて、いままでに見たり聞いたりしたこと、読んだこと、自分でしてきたこと、それを全部新しいあなたに話してあげます。それから、いまのあなたの知っている言葉を、新しいあなたも話すことになるのだから、ふたりの子供はすっかり同じですよ」
読了日:02月08日 著者:大江 健三郎
河馬に噛まれる (文春文庫)河馬に噛まれる (文春文庫)感想
ウガンダで河馬に噛まれた青年は、左派赤軍リンチ事件の当事者のひとりであり、作者Оの昔の知り合いの女性の息子だった!-ほそみさんは、革命家になんかなりたくないし、こんなことで腰をぬかしてもいられないといいかえし、ズボンをずらせた報道写真家の股座や腿をさんざん膝蹴りしてやった。/タカチャン曰く「ここには希望が歌われているよ、Kちゃん。・・・」晩年のタカチャン「私はお会いできませんが!どなた様でしょうかなあ?」/タケチャンは、癌で死亡した。/そうして、「河馬の勇士」も自分も、「この項つづく」としたいのだと。
読了日:02月02日 著者:大江 健三郎

読書メーター

2018/02/01

1月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:2387
ナイス数:25

洪水はわが魂に及び (下) (新潮文庫)洪水はわが魂に及び (下) (新潮文庫)感想
多麻吉は言う「-「自由航海団」は、もともと自由な集まりだからな。誰がどのように理屈をつけて脱落しても自由なんだよ。-」/喬木は言う「われわれはおまえたちと同じ地上で滅亡するのが嫌だから、海に出るだけだ」/ーここへ出動してきて一日中暑さを我慢した機動隊員が、おれはもういやだ、あいつと船で出かけたいと思うことは、おおいにありうるなあ、と勇魚は言った。そうして、鯨と樹木の代理人を僭称してきた勇魚は、訪れる死を前にして「すべてよし!」と挨拶を送った・・・
読了日:01月29日 著者:大江 健三郎
洪水はわが魂に及び (上) (新潮文庫)洪水はわが魂に及び (上) (新潮文庫)感想
鯨と樹木のための代理人、大木勇魚とその息子ジンの物語。「自由航海団」のひとり、伊奈子(蝗)は言う。「オジサン、オ※※コ一発ヤッテミマショウヨ!」勇魚は言う。「人間も鯨も含めて、この地球上の大陸と海洋のすべての哺乳類が死滅してしまって、樹林も枯れつくして、そして「次の者」がやってくる日のことを考えているんだよ、」多麻吉は言う「すべての自動車が、すべての人間のものになれば、要件でどこかへ行く車はあっても、それは目的地に置きざりにされるわけだからね。理想的にいけば、道路を走る車は二分の一になるよ。」彼らの運命は?
読了日:01月26日 著者:大江 健三郎
新潮世界文学 25 ロマン・ロラン 2新潮世界文学 25 ロマン・ロラン 2感想
なつかしいアントワネットの弟オリヴィエとの同居生活。ペレニー伯爵夫妻の庇護を受け、クリストフは順調に音楽家として名を成していった。ペレニー伯爵夫人は、あのコレットの従妹グロチアだった。オリヴィエが殺されたあの日、クリストフは殺人を犯し、スイスに逃亡し、崇拝者ブラウンの家にしばらく居候していたが、やがてその妻アンナとの心中未遂、そしてアメリカに渡ったはずのグロチアとの再会、そして友情。時が経ち、グロチアの娘オーロラとオリヴィエの息子ジョルジュとの結婚。「私は豊かだ、豊かだ、私の心は満たされている」そして死
読了日:01月20日 著者:ロマン・ロラン
新潮世界文学 24 ロマン・ロラン 1新潮世界文学 24 ロマン・ロラン 1感想
ミンナ、ザビーネ、アーダ、コレット、グラチアなど幾多の女性がクリストフと出会い、そして別れていった・・・「・・・すべては過ぎ去ってゆく。言葉の思い出も、接吻の思い出も、愛し合う肉体の抱擁の思い出も。だが、多くのかりそめの形が群がっている中で、一度ふれあい、互いを認めた魂と魂の接触は、けっして消えうせるものではない。・・・」クリストフと再会しても触れ合うことはなく、アントワネット・ジャナンは、肺結核で死んでしまった。25歳だった。
読了日:01月07日 著者:ロマン・ロラン

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