2020/04/04

外は白い雪の夜  by 吉田拓郎 2002 10/19

3月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1625
ナイス数:18

ガン病棟 上巻 (新潮文庫 ソ 2-2)ガン病棟 上巻 (新潮文庫 ソ 2-2)感想
「癌病棟はすなわち第十三病棟だった」俗物ルサノフや永久追放者コストグロートフなど数人が暮らす病院の相部屋で繰り広げられる人間模様。「カドミン夫妻のように生きること、事物の現在あるがままの姿を喜ぶこと!僅かなもので満足する人こそ賢人である。」
読了日:03月31日 著者:アレクサンドル・ソルジェニーツィン
夜の果てへの旅〈下〉 (中公文庫)夜の果てへの旅〈下〉 (中公文庫)感想
ドクター・バルダミュの盟友ロバンソンが死んで、物語は終わる。「・・・この連中も、この家々も、このきたない陰気な品々も、もはやまるきり、昔のように僕にじかに語りかけてくることはないのだ、それにまた僕のほうにも、こんなふうに、ひとりぼっちで、さらに遠くまで進んで行くだけの力がもはや残されてはいないのだ、としみじみ考えながら・・・・・」
読了日:03月26日 著者:セリーヌ
夜の果てへの旅〈上〉 (中公文庫)夜の果てへの旅〈上〉 (中公文庫)感想
母国フランスを離れてアフリカへ、そしてアメリカでのローラやロバンソンとの再会、そしてモリーと出会い愛し合っても、バルダミュ・フェルデナンの放浪の旅は終わらない。「・・・・・この連中はすでに夜の果てにたどり着いたのにちがいない。連中がそこへ、夜の果てへ出かけて行かないのはそのためなんだ!」
読了日:03月21日 著者:セリーヌ
フォークナー全集〈5〉響きと怒り (1969年)フォークナー全集〈5〉響きと怒り (1969年)感想
「・・・どんな戦いも本当の意味で一度も勝たれたためしはなかったからだ。いや、戦われさえもしなかったのだ。戦場はただ人にその愚かさと絶望を見せつけるだけのものなんだし、勝利とは哲人や愚者の幻影以外の何者でもないからだ。」 ディルシーは言った「おら、はじまり見ただし、今おしまい見とるだよ」1928年、コンプソン家の没落が近づいて
きていた。

読了日:03月11日 著者:

読書メーター