2019/02/01

1月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1424
ナイス数:58

異邦人 (新潮文庫)異邦人 (新潮文庫)感想
「・・・私が死んだらひとびとは私を忘れてしまう、そのことをよく承知していたから。ひとびとは、私に対してもうどうすることもできないし、私のほうは、それを考えるだに堪えがたいということさえできないのだ。・・・」「太陽のせい」で!殺人を犯したムルソーという「異邦人」の内面を抉る・・・出会いは、1968年リアルタイムで観た映画から(マストロヤンニ(ムルソー役)やアンナ・カリーナ(マリー役)
読了日:01月26日 著者:カミュ
ボーヴォワールとサルトルに狂わされた娘時代ボーヴォワールとサルトルに狂わされた娘時代感想
Mémoires d'une jeune fille dérangéeという題名は、明らかにボーヴォワールのMémoires d'une jeune fille rangéeをもじったもの。「結局、私にとってサルトルとボーヴォワールは厄病神以外の何物でもなかったのだ。と、締めくくっているが、二人と同時代に生きた一人の女性の日記として読んでみました。「オートバイに乗った斥侯たち。金髪できれいに髭を剃り、背筋を伸ばしてオートバイに乗ったその姿は、新生ドイツ、国家社会主義ドイツの代表としての誇りに満ちていた。」
読了日:01月22日 著者:ビアンカ ランブラン
遅れてきた青年 (新潮文庫)遅れてきた青年 (新潮文庫)感想
1945年8月15日、四国の山の中で終戦をむかえた10歳の少年は、遅れをとってしまったと感じた!「・・・しかし、もうこの世界のどこにも黄金の戦争などないのだ、汚辱と欺瞞の戦争だけだ、おれは陽やけしたちっぽけな頭であの夏の日、正確に状況を見ぬいていたのだ、おれは遅れてしまった・・・」「・・・悪人、善人のかわりに、その人間本来の人間になる人間とその人間本来の人間になることのできない卑怯な人間とのふたつしかない。・・・」
読了日:01月19日 著者:大江 健三郎
万延元年のフットボール (講談社文芸文庫)万延元年のフットボール (講談社文芸文庫)感想
ノーベル賞対象作のひとつ。「・・・鷹チャンガ、イッタコトハ嘘ダ、アレハ他ノ人ニ黙ッテイテモ、シテ悪イコトダッタンダ、といった。そして、翌朝、妹は自殺してしまったんだよ・・・・」郷里に戻った弟の鷹四は、なぜ自ら命を絶ったのか?その答えは・・・・
読了日:01月08日 著者:大江 健三郎

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