2018/03/01

2月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1174
ナイス数:24

ゆるやかな絆 (講談社文庫)ゆるやかな絆 (講談社文庫)感想
「-いつまでも子供のような光がいることでおたがいに緊密に結びつく状態の永く続いた関係を、ここらでもっとゆるやかな絆によって結ばれるものにしたい、-」誇り高い柴犬ベーコンが印象的!おゆうさんが描く動物が素晴らしい!
/むかしむかし、結婚したての2つばかり年上の女ともだちは、「ちょっと生々しいわね」と、-貸してあげた、「個人的な体験」を読後にー言った・・・
読了日:02月15日 著者:大江 健三郎,大江 ゆかり
恢復する家族 (講談社文庫)恢復する家族 (講談社文庫)感想
「それはただ、このようにある、ということができるだけだ、と思う」作者の息子であり、知的障害者である長男とのー日々の困難なことが多いー生活が、恢復する方向に向かうことを当たり前のように思う、習慣化できるようになっていく家族がここにある。おゆうさんの挿絵も素敵です。
読了日:02月12日 著者:大江 健三郎,大江 ゆかり
取り替え子 (講談社文庫)取り替え子 (講談社文庫)感想
千樫はいう「あなたも、もう人生の時間は残り少ないのですから、ウソをいわず正直に生きて、その通りに書くこともして・・」/吾良はいう「君がアレを小説家として生きてきたしめくくりの仕事にするつもりになったとして、きみひとりにやらせてはおかない、ということ/母はいいました「あなたが私から生まれて、いままでに見たり聞いたりしたこと、読んだこと、自分でしてきたこと、それを全部新しいあなたに話してあげます。それから、いまのあなたの知っている言葉を、新しいあなたも話すことになるのだから、ふたりの子供はすっかり同じですよ」
読了日:02月08日 著者:大江 健三郎
河馬に噛まれる (文春文庫)河馬に噛まれる (文春文庫)感想
ウガンダで河馬に噛まれた青年は、左派赤軍リンチ事件の当事者のひとりであり、作者Оの昔の知り合いの女性の息子だった!-ほそみさんは、革命家になんかなりたくないし、こんなことで腰をぬかしてもいられないといいかえし、ズボンをずらせた報道写真家の股座や腿をさんざん膝蹴りしてやった。/タカチャン曰く「ここには希望が歌われているよ、Kちゃん。・・・」晩年のタカチャン「私はお会いできませんが!どなた様でしょうかなあ?」/タケチャンは、癌で死亡した。/そうして、「河馬の勇士」も自分も、「この項つづく」としたいのだと。
読了日:02月02日 著者:大江 健三郎

読書メーター